専任教員
岡部 杏子 助教

OKABE Kyôko, professeur assistant

■ 研究テーマ: 19世紀フランス文学

■ 略歴:

2022年3月東京都立大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士後期課程単位取得退学。

■ 研究分野:

19世紀フランスの作家であるマルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール(1786-1859)の詩を中心に研究しています。デボルド=ヴァルモールは、女性が詩人として認められることが難しかった時代に、失恋の悲しみ、夫への愛、我が子への慈しみなどを主題とした詩で高く評価されました。その一方で、当時ヨーロッパで勃発した革命や労働者の蜂起といった政治・社会問題を取り上げた作品も残しています。私はとりわけ後者に焦点を絞り、デボルド=ヴァルモールの政治的関心や、思想的な傾向、またその根底にあるカトリック信仰の諸相を明らかにすることを研究の課題としています。また、この作家は、西インド洋諸島への旅をもとにした小説や、子ども向けの小話なども手がけていることから、旅行記や児童文学にも関心を抱き、研究を進めています。

■ 学生の皆さんへ:

本学科の書庫には、文学作品はもちろん、舞台芸術、映画、美術など、フランス語圏の文化に関する書籍が所蔵されています。日本語文献や翻訳作品も取り揃えていますので、気軽に手に取ってみてください。閲覧室には、課題や読書をするためのスペースもありますので、皆さんの憩いの場として活用してください。質問がありましたら事務室においでください。